平成30年度 児童・生徒の学力向上を図るための調査 結果

[各教科の調査結果(平均正答率:%)]

  A 教科の内容  B 読み解く力に関する内容  
教 科  学級  学級
国 語  58.1  65.0  60.9  68.3 
社 会 65.8 73.5  46.4 58.1
算 数 56.9 57.5 21.0  31.3 
理 科  61.5 70.8  56.5 66.7 

[観点別の調査結果[平均正答率:%)]

教 科   A 教科の内容            B 読み解く力に関する内容
 関心・意欲・態度 思考・判断・表現  技能  知識・理解  読む  取り出す力  読み取る力  解決する力 
 学級 学級   都  学級  都  学級 都  学級  都  学級  都  学級  都  学級  都 
国 語  93.5  93.8   72.5 80.9 34.8 39.6 44.7 53.3  66.7 74.1  65.2  71.2  60.9 68.4 56.5 65.2 
社 会  89.1  87.4  63.8  71.6  72.2  77.7  43.5  60.9 -  56.5  70.6  30.4  52.2  52.2  51.6
算 数 89.1  85.0   31.9  38.1  68.1  64.5  47.0  52.9  34.8  52.0  17.4  21.4  10.9  20.9
理 科 95.7  91.0   48.7  60.7  56.5 64.0  64.1  78.4  60.9  71.2  60.9  70.9  47.8  58.0


平成30年度 児童・生徒の学力向上を図るための調査 分析

<国語>
    ・他の人の発表を聞く時には、発表のよい点を見つけたり、自分の考えと似ている点やちがう点を考えたり、考えの理由を理解するように
    聞くこと。【問題1-()】(100%)
   
・漢字の「読み」(刷る)、「書き」(電池・寒く)が半数ほどの児童ができていない。「読み」(念願)はできていた。【問題2(2)】
    (13%)、【問題3】(52.2%)
   
・書きたいことがわかりやすく伝わるように、長い一文を二文に分ける問題の間違いが多い。(正答者3)文を書きぬくという問題の意味
    を理解していない、無回答(3名)なども見られた。【問題6()(21.7%)

     ・文の中における主語と述語の関係については昨年度より正しく理解できている児童が多い。【問題7】(昨年6.3% 今年56.5%)
   
・文の中に見られる修飾と被修飾が理解しておらず、「パンダ」「毎朝」が詳しく説明している部分を正しく選ぶことができていない。
    【問題8-(1)(2)】(39.1%)

<社会>
     ・関心意欲→89% 思考判断表現→63% 技能→72% 知識理解→31%

   ・方位を選ぶ問題の正答率が、正答率が約6割。問題を読まず記号ではなく漢字で書いている子3名。
     ・方位を選ぶ問題以外の資料活用の技能の問題は、概ねできていた。
    ・全国の県名の問題の正答率は3割と低く、覚えられていない児童が多い。
     ・八丈島の位置を分かっていない子が9人。そのうち海に面していない回答をしている子が7人。
    ・比較・関連付けて読み取る問題の正答率が約3割と低く、いくつかの資料を比較・関連づける力が弱い。
     ・最後まで終えられなかった子が1人。

<算数>
     ・関心意欲→89.1% 思考判断表現→31.9% 技能→68.1% 知識理解→47.0% 
     ・情報を取り出す力→34.8% 読み取る力→17.4% 解決する力→10.8%
     ・例年に比べ、全体的なでき具合はとても低い。特に思考面はかなり低くなっている。
     ・基本的な計算は68%のでき。小数同士の足し算で、小数点の位置の処理の正答率が56%とやや低い。
     ・大きな数のわり算で、0の処理を適切に工夫して解く問題の正答率が39%と低い。計算の工夫のやり方の理解が不十分である。
     ・5/6(6分の5)という分数が表している量を答える問題での正答率が39%と低い。分数の概念の理解が不十分で、算数の表記の意味理
    解ができていないまま、記号として分数を処理している

     ・数学的な考え方に関する問題は正答率が極端に低く、ほぼ全員不正解だった。考えが違っているというよりは、問題を正確に読み取れて
    いないことが原因と考える。

<理科>
     ・関心意欲→95.7%(93.8%:カッコ内H29年度以下同じ) 思考表現→48.7%(68%) 技能→56.5%(75%)
       知識理解→64.1%(73.8%)
     ・情報を取り出す力→60.9%(89.1%) 読み取る力→60.9%(75%) 解決する力→47.8%(85.9%)
     ・関心はとても高く、学習に対する意欲も高い児童が多い。しかし、それが思考や知識理解につながっていかないという特徴があると思わ
    れる。

     ・もっている知識を用いて活用するという力は弱い。がんばってはいるように思うが・・・。活用の問題は様々な要素が記載してあって読
    み取るところからスタートなので、最終的に何を答えるのか分からなくなってしまっているように思われる。

     ・ある程度の知識は理解しているが、確実に次に生かせていない。